危険旅行
マスコミの女王といわれる才女松平千賀子が反逆を起した。突如東京を捨てて旅に出たのである。愛用の車をかってさっそうとスタートしたのだが、名古屋附近で一見紳士風の男にまつわりつかれて困った。通りかかったプロ写真家の旗良平が千賀子を救った。意気投合した二人が食事を終えて外に出ると、愛用の車が影も形もなくなっていた。無一文になった二人は知り合いの葬儀屋から融通してもらったものの、裏通りのバーに入ったのが運のつき、再び無一文になった。二人は琵琶湖へ旅を続けた。湖では千賀子が競艇で大*を当てたがアベックにだまし取られてしまい、保育園のアルバイトで日当を稼ぐという惨めさであった。千賀子の失踪でマスコミ界は大*ぎしていた。良平は千賀子に帰京をすすめたが千賀子の旅は続いた。貨物列車で大阪に着いた二人は駅前で網を張っていた新聞記者連につかまった。このピンチを救ったのは東...