投げたダイスが明日を呼ぶ
ギャンブラー氷室は、ある日神戸の場末にある賭博場に流れ着いた。折しも賭場では**賭博師・中島昭彦が、片岡興業工藤の仕かけたいかさまダイスにひっかかって窮地に追いこまれていた。見かねた氷室は昭彦に代って工藤とサシで勝負を挑んだ。氷室の腕はさえた。またたく間に二千万円という大金をうばわれた工藤は帰途氷室を狙撃した。が、銃弾はそれ、昭彦が身代りになって死んでいった。昭彦の死を悼んだ氷室は、翌日昭彦の遺骨を抱いて、昭彦の実家四国へ渡った。昭彦の家は中島花園にあり、父親平**は一人娘友子と平和な生活を営んでいた。しかし、そんな平**にも大さな悩みがあった。この町を取り仕切る暴力団、島野興業が、この土地一帯の住民を暴力で立退かせ、そのあとにいかがわしいホテルを建てようというのだ。平**のところにも死んだ昭彦の借金を理由に毎日のように立退きを強制にきた。これを知っ...
没想好 2021-10-16
小杉太一郎 自行车之歌 黒い賭博師シリーズ第4弾