不断草
武家に嫁いだ菊枝(吉永小百合)は、盲目の義母・康代(三益愛子)と夫・三郎兵衛(林与一)の三人で暮らして半年になる。ある日、突然三郎兵衛が離縁を申し出て、菊枝は訳が分からぬまま実家へ帰された。その後、三郎兵衛が康代を残して城下を去り、行方をくらませたと知った菊枝は、秋と名を変えて康代の世話係として奉公に出た。時が経ち、秋が菊枝だということに気づいた康代は、三郎兵衛が新しい政治の犠牲となる為に菊枝と離縁したのだと真実を告白した。それを聞いた菊枝は三郎兵衛の心遣いをうれしく思い、これからも康代を支えて三郎兵衛の帰りを待つ決心をする。